美と健康の秘訣は緑茶にあり!実はすごい緑茶効果とは
みなさま、こんにちは。日本茶インストラクターの大森由美子と申します。
普段私たちが飲んでいるお茶には、健康的な身体をつくるために必要な三大成分「テアニン」「カテキン」「カフェイン」が入っているというのはご存じでしょうか。
これらはうま味、渋み、苦みといったお茶の味を構成する要素であると同時に、それぞれに優れた美容&健康効果があるんですよ!
今回は、緑茶に含まれる3つの成分がもたらす“美容健康効果”についてご紹介します。
穏やかに過ごせて不眠改善効果もある「テアニン」

まずはアミノ酸の一種であるテアニンですが、ストレス緩和や睡眠の質の改善、リラックス効果などが期待できます。
実際にテアニンを摂取した後の脳波を調べると、リラックス状態にあることを示すα波が上昇することや、茶葉の香りをかぐだけでアロマテラピー効果があることも分かっているんですよ!
仕事や家事などに追われる忙しい日々の中でも、時間を作って定期的にお茶で一息つきたいものですね。
美肌作りに欠かせない「カテキン」
お茶の渋み成分であるカテキンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用があることが明らかになっています。血圧や血糖値を調整する働き、免疫力を高める働き、皮膚や血管を丈夫にする働きなどもカテキンの代表的な効能です。
緑茶自体にも美しい肌をキープするために欠かせないビタミンCが多く含まれているのですが、カテキンはビタミンCの更に87.5倍の抗酸化活性があるといわれていますので、アンチエイジングに効果抜群!
ちなみに、カテキンといえば殺菌作用や消臭作用に着目した様々な生活アイテムが開発されていますが、その火付け役となったのは「病原性大腸菌O-157がカテキンで死滅する」という研究発表によるものでした。

実際カテキンの殺菌・抗菌効果はかなり強力で、他の食中毒菌やコレラ菌などにも有効です。また、薄めたお茶でうがいをすることは、風邪やインフルエンザの予防にも効果的なので、これからの季節、是非お試しください。
スッキリ爽やか目が覚める「カフェイン」
ご存じの方も多いと思いますが、カフェインには覚醒作用や利尿作用、疲労回復効果があります。
緑茶はお茶っぱから抽出した液体でカフェインも薄まっているため、中毒性の症状などは発生しにくいと考えられているので、安心ですね。
体を動かす前後や仕事の合間、休憩時にお茶を飲むことで頭や体がスッキリしますよ。
お茶は昔デトックスに使われていた!

お茶に関する最も古い伝説は、今日の漢方薬の基礎を築いたとされる、中国の神農帝にまつわる話です。
今から約4700年前、神農帝は、人間にとって有益な野草・薬草を探すために毎日山野を駆け廻り、その都度お茶の葉をかじって解毒していたというエピソードが残っています。
そう、最初は薬として使われていたのです!
「茶は養生の仙薬なり…」で始まる、日本初のお茶の専門書『喫茶養生記』を著した僧侶・栄西禅師は、留学先の中国(宋)からお茶の苗木や種を持ち帰り、お酒好きであったとされる鎌倉幕府の3代将軍・源実朝にお茶と著書を献上したそうです。
筆者もお酒をよく飲みますが、全くトラブルがないのはきっと毎日のお茶生活のおかげだと自負しています。
これから年末に向けて、何かと忙しくなり、またお酒の席も多くなる時期です。みなさまも是非お茶を毎日の生活に取り入れて、美容と健康に磨きをかけてくださいね!
日本茶インストラクター協会認定
日本茶インストラクター
大森園株式会社代表取締役
大森由美子