旬の食材を使った簡単夏レシピ
~見た目キレイ、食べて美しくなる~
【ピーマンとラディッシュの和風ピリ辛まぜまぜ丼】
大森由美子

みなさまこんにちは。ホッカイドウビューティーアンバサダーメンバー、日本茶インストラクターの大森由美子です。札幌で日本茶専門店を営みながら、日本茶の魅力や、おもてなし、和の美しさをお伝えする活動をしております。
7月上旬から、いきなり猛暑日連続で始まった今年の夏!みなさまは、いかがお過ごしですか?
今回は、そんな暑い夏にぴったりの、見た目キレイ&食べて美しくなる、旬の夏野菜を使った超簡単レシピをご紹介します。
名付けて、「ピーマンとラディッシュの和風ピリ辛まぜまぜ丼」です!
「ピーマンとラディッシュの和風ピリ辛まぜまぜ丼」が暑い夏にピッタリの理由

山わさびとカイワレ大根のピリっとした辛みがアクセントとなり、驚くほどさっぱりした風味でヘルシーな「ピーマンとラディッシュの和風ピリ辛まぜまぜ丼」には、ラディッシュやピーマン、抹茶を使います。
ピーマンとラディッシュ(二十日大根)のシャリシャリした食感は、炊きたてのごはんとよく合います。また、それぞれの野菜が持つ鮮やかな緑と赤がごはんの白に映え、見た目にも食欲をそそります。
辛味のあるサッパリとした味わいなので、暑くて食欲がないときでも、ひと口食べれば食欲のスイッチがオン!暑いときほどしっかり栄養のあるものを食べて、夏バテ予防も心がけたいですね。
小さくて可愛らしいラディッシュは、とても頼もしい存在。含有成分“アリルイソチオシネアート”には、がん予防・血栓予防、“グルコシノレート”には、解毒機能を強化して発がん物質を体外に排出する働きがある上に、消化酵素“ジアスターゼ”には、でんぷんの分解・消化を助けて胃もたれを改善する働きがあります。
また、ピーマンにはビタミンA,C,Eがたっぷり入っています。ビタミンCの量は、なんとレモンの2倍・トマトの5倍相当!
ラディッシュやピーマンをたっぷり使うので、飲み過ぎ・食べ過ぎが原因の胃もたれ気味の日にも、おすすめのレシピなのです。

このレシピのかくし味(かくし栄養素)には、ほんの少量の抹茶を使いました。抹茶は、お茶の成分をまるごと摂取できるので、驚異的な栄養素がそのままいただける食品。
カテキンなどの抗酸化物質や癒し効果のあるテアニン、疲労回復効果のあるカフェイン、美肌づくりに欠かせないビタミンCのほか、βカロテンやビタミンE、食物繊維とたっぷりの栄養素が含まれています。
どのくらいの量が入っているかと言えば、緑黄色野菜の代表格“ほうれん草”と比較してみると、たった2gの抹茶には、ほうれん草6g分のβカロテン、62g分のビタミンE、33g分の食物繊維が含まれています。(出典:五訂日本食品成分表より概算)
ところで、暑い時期には冷たいものを食べすぎて腸の働きが弱まった結果“便秘気味”になったり、リゾートなどで日焼けを楽しんでから真っ黒なお肌に悩まされたりする人も少なくありません。
「ピーマンとラディッシュの和風ピリ辛まぜまぜ丼」に使うラディッシュと抹茶には、食物繊維やβカロテン(体内でビタミンAに変化)がたっぷり入っているので、こんな夏のお悩みにもピッタリなのです。
食物繊維は腸内善玉菌を活性化させ老廃物の排出も促進。新陳代謝を活性化し、便秘にも働きかけてくれます。
また、βカロテン(体内でビタミンAに変化)には強い抗酸化作用があり、動脈硬化予防に加え、健康で美しい粘膜や皮膚の維持にアプローチしまスノで、日焼けしたお肌の修復のためには積極的に摂りたい栄養素です。
手軽でシンプルなのに、栄養たっぷりの「ピーマンとラディッシュのピリ辛和風まぜまぜ丼」は美しく健康になりたい人にこそ、自信を持ってオススメします。
材料とつくりかた
♪つくりかた(1人前)
【材料】
米・・・100g
水・・・120cc
塩・・・小さじ1
抹茶・・・2g
山わさび・・・少々
醤油・・・少々
ピーマン・・・1個
ラディッシュ(赤いものと白いもの。白いものが手に入らなければ赤玉だけでも可)・・・数本
カイワレ大根・・・少々
①米を研ぎ、炊く。

②茶こしを使って塩と抹茶を一緒に篩い、「茶塩」を作っておく。

③山わさびは皮を剥き、おろし金ですりおろしてから醤油を加えておく。


④ピーマンとラディッシュを細かく切る。

⑤④のピーマンに③を加えてよくあえる。

⑥④のラディッシュに②抹茶塩を適量ふりかけ、よく混ぜる。(ラディッシュの水分で抹茶が溶け、ラディッシュの白い部分がほんのり抹茶色に染まります)

⑦炊き上がったごはんを大きめのどんぶりによそい、ごはんの上に⑤のピーマンを敷き詰めるように乗せてから、⑥のラディッシュを乗せる。仕上げに好みの大きさに刻んだカイワレ大根を乗せてできあがり。

※写真の「抹茶塩」は、多めに作ったものです。塩加減はお好みで調整してください。余ったら、天ぷらや揚げ物、焼肉にも良く合います。
今回ご紹介した「ピーマンとラディッシュの和風ピリ辛まぜまぜ丼」は、ごはんが炊き上がるまでの時間にサッと材料を切って準備しておくだけなので、暑くて家事が面倒でも手軽に作れます。
また、切って混ぜるだけの手順なので、キッチンがさほど汚れることなく洗い物も少なくて済み、楽チンです。
前日の夜に材料を用意しておけば、忙しい朝の朝食にも。もたれ気味の胃にも優しいので、夜の〆のごはんとしてもぴったりですよ。
日本茶インストラクター協会認定 日本茶インストラクター
大森園株式会社 代表取締役 大森 由美子